
教員からのメッセージ
こんにちは、あるいは、こんばんは。法文学部では法学系科目を主に担当しています。私の専門は、法学の中でも、個人と個人(私人同士)の基礎的な関係にかかわる民法学という分野です。
学生のみなさんが生協やインターネットで行う契約・取引、本やPC機器などの財産の所有、交通事故や他者を傷つけてしまった場面における被害者と加害者の関係、多様な家族の関係、若年者・高齢者をとりまく法的な課題、それらすべてが民法学の対象です。
その中でも、とくに、個人(または法人)が集合して組成される団体(社団・組合・共同所有)の法律関係を研究しています。各種団体(地縁団体、NPO、協同組合、入会集団、PTA、一般社団法人、株式会社、持分会社など)の実態・運営面の分析も研究対象です。
生まれが京都なので、たまに関西弁(京都弁)が出ます。愛媛県出身のみなさんには愛媛の魅力(とくに食文化)を教えていただき、県外出身のみなさんとは「よそ者」の気持ちを共有できればと思います。
ちなみに、大学という場所は「最高学府」ともよばれます。みなさんには、個性ある大きな花を咲かせるためにも、これまでの「右へならえ」から一歩を踏み出し、愛媛大学での学びを、自らがルーツを持つ地域社会、そして、多彩な国際社会に向けて、十二分に発揮していただければと思います。その一助になるよう、専門的知識や技術的能力の教授に加え、「学問の面白さ」にも触れ、民法をもとに、講義や演習(ゼミ)を通して、法文学部に入学された(される)学生のみなさんと楽しく議論ができればうれしいです。
指導学生の進路
卒業生の進路は、地方公務員(愛媛県庁、広島県庁)、国家公務員(林野庁)、民間企業(ナガセヴィータ株式会社、フコク情報システム株式会社、豊田通商株式会社)などです。